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三笠宮家 彬子女王殿下 遺愛女子高校ご来校

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三笠宮家 彬子女王殿下 遺愛女子高校ご来校

― 高校生との懇談と特別講演 ―

北海道青少年科学文化財団創立50周年の関連事業として、三笠宮家の彬子女王殿下が11月8日、函館市を訪問されました。午前中は遺愛女子高等学校の本館旧講堂にて、市内高校生との懇談が行われ、午後には函館国際ホテルにおいて特別講演を実施されました。

■ 遺愛女子高校 本館旧講堂での懇談

懇談には、遺愛女子高校1年生をはじめ、市内各校から計38名の高校生が参加しました。

冒頭、彬子さまは函館の印象について

「港町と異国情緒が混ざり合う独特の雰囲気と文化を感じます。来る度にハセガワストアのやきとり弁当をいただきます」

と、函館への親しみを込めて語られました。

また、本校本館旧講堂については

「ワクワクするような近代建築で、北海道らしさが感じられてすてきです」

とお話しくださいました。

懇談では、オックスフォード大学(英国)への留学経験や、著書『赤と青のガウン』に関する質問も寄せられました。

「外国で日本を正しく理解してもらうためにも、日本について自分自身が深く知ることが大切です」

「留学では世界中に友人ができ、自分がいかに日本のことを知らなかったかを痛感しました」

と、留学に向けての心構えを丁寧に伝えてくださいました。

参加した遺愛高1年の江田ほのかさん(16)は、

「留学への興味が大きくふくらみました。まずは日本についてしっかり理解できるよう、様々なことを身につけていきたいです」

と語っていました。

■ 函館国際ホテルでの特別講演

午後には、市内高校生や市民約300名を対象に「英国で学ぶ日本美術」をテーマに特別講演が行われました。

彬子さまは、オックスフォード大学での学生生活、大英博物館で日本美術資料の整理に携わった経験について紹介されました。

特に、明治時代に日本人古筆鑑定家が同博物館で行った調査に触れ、

「この調査が、博物館に雑多に収められていた日本作品に作者名や価値を再発見するきっかけになりました」

と、その意義について説明されました。

また、未展示の収蔵品に向き合った当時を振り返り、

「タイムカプセルを開けるような役割に携われたのは誇りです」

と語られました。

彬子さまから語られた日本文化へのまなざし、そして留学経験から得られた学びは、参加した高校生たちにとって大きな刺激となりました。

遺愛女子高等学校は、今回の貴重な機会を励みに、これからも国際感覚と深い教養を備えた生徒の育成に努めてまいります。

【函館新聞デジタル】 https://digital.hakoshin.jp/news/national/137804

【読売新聞オンライン】
https://yomiuri.co.jp/local/hokkaido/news/20251111-OYTNT50254/