
【校長室だより】を更新しました。校長 井本晴雄
この三大精神で、人間としての
成長を目指しています。第4代校長
Miss Augusta Dickerson
本校の教育目標は、「キリスト教の信仰に基づき、神の前に誠実に生き、犠牲と奉仕の精神によってすべての人に仕え、神と人に愛される人間の育成」です。
開港間もない明治のはじめ、アメリカ人宣教師M・C・ハリス夫妻が函館を訪れ、女子教育の必要性を説いたのをきっかけとして、「遺愛」は大きな一歩を踏み出した。
遺愛の礎となる「信仰・犠牲・奉仕」の精神は、第4代校長ミス・デカルソンが提唱しました。人間として自分を見直す機会がある時、きっとこの言葉があなたを勇気づけてくれることでしょう。
遺愛女子中学・高等学校
校長 井本 晴雄
1874年(明治7年)、アメリカ人宣教師メルマン・コルバート・ハリスと、その夫人フローラ・ベスト・ハリスが、遺愛学院の礎を築きました。
東北以北では最も古いキリスト教主義の女子校です。
それ以来150年間、遺愛学院はキリスト教に基づく人間教育を実践してきました。
遺愛学院には、第4代校長ミス・デカルソン先生が提唱された「信仰・犠牲・奉仕」という三大精神があります。
この言葉には、生徒への願いが込められています。
その願いとは、目に見えないものを畏れ敬う心を育み、他者と共に生きる力を身につけ、卒業後には社会の良き一員となり、世界に貢献することです。
それは、明治時代、まだ遺愛女学校と呼ばれていたころから受け継がれてきたものです。
デカルソン先生の願いを表す遺愛学院の精神は、今も変わりません。
「Society 5.0」――すなわち、「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)が融合し、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」であっても、不変なのです。
遺愛学院での3年間は、単に試験に合格するための知識を得るためのものではありません。
「将来、それぞれが置かれた場でリーダーとして、民主主義を守り、平和をつくる世界市民となる」ための3年間なのです。
キリスト教主義に基づく日々の礼拝での学び、尊敬できる師や友人、先輩や後輩との交流、修学旅行を通じて深める平和への思いなど、すべてがその基礎となります。
その上に、一人ひとりの学習を支えるためのきめ細やかなサポート体制があります。
放課後や長期休暇中に特別講習を実施することで、基礎学力の確立から応用力の養成まで、段階的な学習が可能となります。自主的な学びを促す探究活動の機会が設けられ、ICTを活用した個別かつ最適な学習環境が整備され、各人の能力は最大限に生かされます。
ぜひ、ここ遺愛学院から、皆さんの未来を始めてみませんか。
校長室から、折々の行事や日常生活の中で生徒の様子を見ながら、感じたことや考えたことをお伝えします。
遺愛生の生き生きとした生活の様子や、先生と生徒のつながりが、少しでも伝われば幸いです。
一
紫青の空 残余の月に
かけり昇る 雲雀の歌に
今も語る 遺愛の歴史
これぞ我等の ほこり
宇賀の浦波 永く護れや
ともに 永遠に
二
春水みどり 秋嶺清し
我等 我等 祖国の為に
みがかんいざ 心のたまを
徳よ知識よ 来れ
我等 たもたん かたく
神なる岩に 立ちて
三
節操の梅 清雅の香り
優に高に 虚栄に勝ちて
真と愛を 永遠の教訓とし
天よ 栄えしめてよ
祝せ 母校の将来(すえ)を
これぞ我等の いのり
作曲 ジュゼッベコンコーネの旋律による
作詞 藤田 とき