朝読書

目に見えないものを育む毎朝の読書。2001年度から毎朝全校一斉に行われています。

遺愛は120年の歴史を持つ伝統校ですが、常に時代の流れを敏感に察知し、進化しつづけてきました。生徒達をとりまく環境を様々な変なの嵐が吹き荒れる中、遺愛では独自のスクールアイデンティティー(SI)を軸に、柔軟に対応し、よりよい教育を目指しつづけています。

朝読書は道内の特に高等学校では初の取り組みです。朝読書の目的は

  • (1) 人格形成
  • (2) 受験に対応できる知識量の拡大と思考力の強化

です。

人格形成と言う観点からすると、「高校」とは「大人」への準備期間とも言えるわけで、この大事な時期を有意義に過ごす必要性が改めて実感させられているのが、ここ数年の傾向と言って良いでしょう。遺愛ではその基礎を「読書」に置きました。これを全生徒に徹底させる事でそれぞれがいきる目的・生きる力を養えたらと思います。

また、大学入試の傾向も以前のような知識偏重型から「思考力重視型」へと変化しつつあります。読書の必要性はいまさら言うまでもないことなのですが、大学生の学力低下が指摘されている今日、読書は時代の要請ということも出来るのです。

見えないところで効果があらわれています。

「読んでいくうちにどんどん本が好きになっていくみたいですよ。」と話すのはある国語の先生。1年間朝読書を行ってみての感想を尋ねてみました。

「始めは、自分の読みたい本を探すのに苦労していたようです。みんな市内のいろいろな書店を回ったり、図書館に行ったりしていたようです。でも、次第に友達同士で『この本おもしろかったよ』『これはすごく感動したから読んでみて』と情報交換が行われるようになって、徐々に本選びに慣れていったようですね。」

参考書でもマンガ・雑誌でもない本を読む、というのがこの朝読書の唯一のルール。たった10分という短い時間ですが、1年間に読める本の量は以外に多くなります。平均大体7〜10冊程度の本が読めます。

「半年ほどした頃から、テストの問題文が読みやすくなった、読むスピードが速くなった、小論や作文が書けるようになったという声が聞かれるようになりました。それに毎朝、静かに落ちついて本を読む、という事で1日がスムーズに始められるようです。これは思わぬ効果でした。」

朝読書は生徒にも先生にも大好評のようです。

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